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知識より空気。そんな現場を見た話

同じような工事内容。似たようなメンバー構成。
でも、ある現場はスムーズに進み、ある現場はどこかギクシャクする。
その違いは、案外「空気」だったりするのかもしれません。

 

もちろん技術や知識も大事です。でも、現場がスムーズに進んでいるところって、決まって“空気がいい”んです。ピリピリしてない。お互いが声をかけあって、協力し合って、誰かが困っていたら自然と誰かが手を貸す。そんな雰囲気の中で仕事ができる現場は、やっぱり結果的に進みもいいし、事故も少ない。

じゃあ、その“空気”は誰がつくってるのか。そう思って見ていると、やっぱり現場の責任者の存在が大きいんです。

生産性の高い現場の共通点

うまく回っている現場には、いくつかの共通点があります。

まず、現場責任者がコミュニケーションをしっかり取っている。日々の声かけや、何気ない会話、ちょっとした気配り。こういう小さなやりとりが、現場の空気をつくっています。

そしてもう一つが、責任者自身がその工事全体を“自分ごと”として捉えていること。 うまくいっている現場では、責任者が率先して「自分が動きやすい空気」をつくっているように感じます。上の人に気を使い、下の人に気を配りながら、全体が円滑に進むように立ち回っている。 「上から言われたからやる」のではなく、「この現場をどう回せば、みんなが動きやすいか」を主体的に考え、自分の言葉で動かしている。そういう姿勢が、周囲にも伝わるんだと思います。

技術や知識ももちろんあるに越したことはない。でも、それよりもまず、「どうやったらこの現場でみんなが気持ちよく働けるか」を考えてくれている責任者がいる現場は、やっぱり強いです。

他の会社がどうかは分かりませんが、少なくとも弊社では、こうした姿勢を大きく評価しています。どれだけスキルがあっても、結局は“人”。技術よりも人なんだな、と現場を見ているとつくづく思います。

雰囲気がすべてではないけれど

もちろん、「雰囲気がよければすべてOK」という話ではありません。でも、現場において「人が気持ちよく働ける空気」というのは、安全にも、品質にも、生産性にも直結すると改めて感じています。

現場の空気がよくなると、仕事の進みもスムーズになりますし、何かトラブルが起きたときにも、チームで解決に向かいやすい。ちょっとした行き違いも、柔らかく吸収できるようになります。

さらに、そうした空気づくりがあると、一人ひとりが安心して発言したり動いたりできるようになり、自分の力を発揮しやすくなると感じます。意見を出しやすい、困っていることを相談しやすい、そんな雰囲気があるからこそ、現場全体が前向きに回るのだと思います。

反対に、雰囲気が悪いと、ミスが増えたり、連携が取りづらくなったりと、全体に負の影響が広がってしまいます。そういう空気は、言葉にしなくても自然と現場全体に伝染していくものです。

 

最後に

現場を動かしているのは、目に見える図面や建材のような「もの」だけではなく、人とその場の空気感の割合が大きいと感じます。設備や計画が整っていても、そこにいる人たちが気持ちよく動ける空気がなければ、現場は本当の意味では回っていかないと思うのです。

そして、その空気をつくるのは、やっぱりリーダーであり、責任者のあり方です。

「自分がどう動けば、周りが気持ちよく働けるか」を考えてくれる人がいるだけで、現場の温度は変わります。そういう人がいる現場は、どんな場面でも強い。

これからも、空気をつくる人をしっかり見て、しっかり評価していきたい。今回の気づきをきっかけに、どうやったらそういう現場をもっと増やしていけるか、考えていきたいと思います。

こんな空気を大切にする職場で、一緒に働いてみたいと思ってもらえたら、すごく嬉しく思います。

 

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